初心者の方にとって、料理の難しい点として「味付け」が挙げられると思います。
プロの方やベテランの方は、調味量を慣れた手つきで入れて、美味しく出来ている。でも、それをなんとなく真似してみても、美味しく出来ない。
これは「センスが無いから」が理由ではなく、どういった経験が必要かを含めて、いくつかの説明できる理由があると思います。
そこで今回は料理初心者の方向けに、どうすれば「味付け」が上手になるかのコツ・秘けつ・ポイントを私なりにご紹介します。
料理の味付けで大切なこと
結論から言うと、
味付けが上手になるために大切なことは「目分量を覚えること」であると思います。
「どれくらい調味料を入れたら、どれくらい味が濃くなるか」という感覚が分かると、味付けは格段に上手になります。
また、目分量を覚えることで、食材の大きさや質によって味を変えたり、自分好みにアレンジをしたり、食べてもらう相手によって味を変えたりすることができます。
そのため今回は、味付けの鍵となる部分、「目分量」の感覚を覚えるための秘訣を紹介します。
1 少し入れる→味見 を繰り返す
味付けのミスでよくあるケースとして、以下の2つのパターンがあります。
① 味が濃くなって、取り返しが付かなくなる
② 味見を忘れてしまい、そのまま食卓へ・・・
正直なところ、味見をせずにぶっつけ本番で「どうぞ!」と食卓に出すことは、自分でもかなりハードルが高い(難しい)と感じます・・・!
そこで確実に上手くいく方法が「少しずつ調味料を入れる→味見」を繰り返す方法です。
プロの料理人では、「舌の感覚が狂うから、なるべく味見を減らせ」と仰る方もおりますが、それは繊細さを要求されるプロの方の意見であると思います。
(普段のおかず等を食べる時は、同じものを何度も口にするので・・・!)
この方法は時間はかかりますが、確実です。
また、何度も味見することによって、「この量だと薄いのか」など、入れた量に対する味の濃さ(目分量)を覚えることが出来ます。
2 「うま味」を覚える
味付けは「味」に加えて「うま味」を調整しましょう。
塩気があるけれども「物足りない」と感じる場合には、ダシ・コンソメといった「うま味」を加えることで、複雑な味・コクを出すことができます。
補足として、特に最近は「味」と「うま味」を両方含めた調味料が多く出回っています。(めんつゆ・味塩コショウ・焼肉のタレなど)。
味付けに自信がない方は、始めはこれらを活用し、慣れてきたら「味」と「うま味」の調味料を分けて使ってみましょう。
【例】
☆最初はめんつゆで
↓
☆慣れてきたら「だし汁・しょうゆ・みりん・砂糖」と分けて使う
↓
☆もっと慣れたら「みりん多め~ 砂糖少なめ~」と細かい調整をする
3 レシピの分量を「目」で覚える
レシピを見て料理をする際は、分量を目で覚えるようにしましょう。
数字で覚えると目分量はイメージしにくく、量に対する味加減も少し覚えにくいです。
そのため、例えば「大さじ1は、これくらい入れるのか~!」と目で見て覚えるなど、レシピを見て料理をする際は「どのくらい調味料を入れたら、どのくらい味が濃くなるか」を目で覚えましょう。
4 レシピ通りに作る【超大事!】
特に料理初心者の方は、「材料・分量・作り方」をしっかり「レシピ通り」に作ることで、各段に美味しく作ることができます。
レシピの手順・分量にはしっかりとした意味があるためです。
【例】唐揚げ
「15分漬け込む? 面倒だからそのままいっちゃえ♪」 → 味薄い・・・
「衣に片栗粉? 無いから小麦粉でいいや」 → イメージと違う・・・
「温度は170度? よく分かんないから強火で!」 → 焦げた・・・
「〇〇の材料・大さじ〇・~分」など、これらには大きな意味があるため、特に初めて作る料理は忠実に作ることで、成功率を大幅に上げることができます。
(これは約400レシピを出している筆者自身も、初めて作る料理では今もレシピ通り作っています!)
・補足 料理の味付け(応用編)
◆材料から出る水分に注意しましょう。
炒め物の味付けをする際には少し薄い味付けにしましょう。味付けをした後に水分が飛んで味が濃くなるためです。
◆冷たいときと暖かいときで「味」の感じ方が違うことに注意しましょう。
冷たいときは薄く感じ、暖かいときは濃く感じます。この点も踏まえながら料理をすると、お弁当などに応用が利くようになります。
料理 味付けのコツまとめ
1 少し入れる→味見を繰り返す
2 「味」以外に「うま味」を覚える
3 レシピの分量を「目」で覚える
4 最初はレシピ通り作る
味付けが上手になる方法は、「どのくらい調味料を入れたら、どのくらい味が濃くなるか」の感覚を身に着けることが一番の近道です。
特に最初は覚えることが多く、時には「美味しくない・・・」という時もあると思いますが、「なぜ失敗したか」を学ぶことで、次の成功に活かすことができます。
そして、味付けに慣れてくると、
「高級感を出すか、それとも、、、母ちゃん感を出すか(笑)」
といったアレンジや、食べてもらう相手によって味を変えたりなど、細かい調整もできるようになりますので、ゆっくりと自分のペースで上達していきましょう!
(↓特にナポリタン・肉じゃがなどがおすすめです)