今回は、特に初心者の方向けにパン作りのコツやポイントをご紹介します。
パン作りは一見難しいイメージがありますが、ポイントを押さえることで初心者の方もご家庭で美味しいパンを作ることができます。
特に今回は難しい技術ではなく、料理初心者の方も「簡単」に出来るポイントに焦点を当てて紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
パン作りの材料
今回使用する材料は以下になります。
・強力粉 200g
・砂糖 30g
・塩 3g
・ドライイースト 3g
・牛乳 130~150cc
・無塩バター 20g
パン作りの流れ・コツ・ポイント
☆ 大まかな流れ
最初に、パン作りの大まかな流れを解説します。
1 バター以外の材料をボウルに入れる
2 よくこねる
3 溶かしたバターを加え、さらにこねる
4 1回目の発酵
5 生地を丸めてベンチタイム(生地を休める)
6 成型
7 2回目の発酵
8 焼成
基本的には、このような流れになります。今回は各工程でのポイント・感じたこと等を説明しつつご紹介します。
1 バター以外の材料をボウルに入れる
まずはバター以外の材料をボウルに入れ、よく混ぜていきます。
このときのポイントとして、「ドライイースト」が発酵しやすい状態にすることです。ドライイーストはイースト菌の乾燥状態であり、イースト菌を活動させるために「砂糖・水分」と触れさせる必要があります。
まず砂糖をボウルの端に入れます。そして塩を砂糖と離して加えます。
そしてドライイーストを砂糖のそばに入れましょう。
そしてドライイーストめがけて牛乳をかけることで、イースト菌が活動しやすい状態になります。
2 パンの生地をよくこねる
次にパンの生地をよくこねていきます。
最初は生地をヘラなどでまとめていき、その後手を使ってパンをこねていきます。
パンを潰す→反対の手でまとめるを繰り返すことで強力粉に弾力が付き、まとまりのある生地が出来ます。
この際、もし「手に生地が張り付いてこねることが出来ない」場合、水分が少し多い状態です。その場合は強力粉を少し加えるなどをしましょう。
反対に、生地が粉っぽくてまとまらない場合は、水分を少しずつ足していきましょう。
3 バターを加えてさらにこねる
その後、溶かしたバターを加えてさらにこねていきます。
最初は生地がつるつるして気になるかも知れませんが、5~10分かけてこねることで生地に馴染んできます。
そしてこねると生地に粘りが付き、手で引っ張って伸びる位が丁度良い合図です。このときにブチっと切れる状態であると、もう少しこねる必要があります。
4 1次発酵
次に1次発酵を行います。
イメージは、生地を休めてイースト菌を活動させることでイースト菌が呼吸し、その空気によってパンが膨らみフカフカになる仕組みです。(実際は糖分を分解して出た炭酸ガス・アルコール等で膨らみます。)
生地を丸めてフタをして乾燥を防ぎ、温かい場所に置くことで生地全体が膨らみます。この際の適温は32度のため、オーブンの発酵機能・または暖かい場所に約40分置きましょう。
ビフォー。
アフター。一回り大きくなります。
ちなみに発酵しすぎると生地全体が萎んでしまうため、小まめに確認を行いながら発酵させましょう。目安としては生地に指を刺し、「穴が小さくならないくらい」が丁度良い合図です。
5 生地を丸めてベンチタイム
発酵したら生地を切り、丸めてベンチタイム(生地を休ませる)を取ります。
生地を分け、(生地を分けるスケーターが無かったので、お好み焼きのヘラで代用しました)
濡れ布巾を敷き、生地を15分ほど休ませます。
生地を分けることでイースト菌が出した空気が抜けやすくなるため、空気が抜けないように生地の表面を少しだけ乾かします。(乾燥させすぎるとパサパサ・生地が割れるため、濡れ布巾はしっかり敷きましょう!)
6 成型
次は成型に入ります。
ベンチタイムをとった生地を10cm程度に伸ばし、生地をまとめていきます。
まずは上から折込み
下からも折込み
左、右と折りこんでいきます。
そして折り込んだ部分を繋ぎ合わせて綺麗にすれば基本形の生地の出来上がりです。なお、このときの形を変えることによってロールパン・食パンなどと変化していきます。
7 2次発酵
そして次に2回目の発酵を行います。
このときも1回目とほとんど同じく、30~35度の室温で30~40分ほど発酵させます。
このときのポイントは「湿度」です。生地が小さい分乾燥しやすいため、濡れ布巾をかぶせるなどして乾燥を防ぎながら生地を発酵させましょう。
ビフォー。
アフター。約1.5~2倍になります。
8 焼成
あとは180度で温めたオーブンで12分ほど焼けば完成です!
このときのポイントとして、生地が焼ける前に表面だけ焦げる可能性があります。
その場合は、焼いているときに様子見をこまめに行い、「焦げるのでは!?」と感じたタイミングでアルミホイルを上にかぶせることによって焦げずに綺麗に焼きあがります。
(アルミホイルのタイミングが少し早かったかもしれませんが、上手に出来ました!)
動画でパン作りをご紹介
※ この動画はコッペパンになりますが、おおまかな流れは殆ど同じになります!
パン作り・焼き方・コツ・ポイントまとめ
今回は、初心者の方向けにパン作りを紹介しました。
パン作りのポイントとして、パン自体が「生き物」(イースト「菌」)を扱っていると考えることで、温度・湿度・なぜ時間を取るかなどが分かりやすくなります。
自分で作ったパンはふかふかで、小麦の香りもしっかりし自然な甘さを感じることが出来るため、とても美味しいです。趣味・休日・家族と一緒になど、とても面白いのでぜひ試してみて下さい。
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