2016年の10月、「得する人、損する人」という番組で家事えもんというキャラクターが「簡単で美味しいおでんの作り方」を紹介していました。
そこでは普段使わないような組み合わせ・調理法が多く紹介されていましたが、中には「んっ!?」と思うものもありました。
そこで今回は、「得する人、損する人」で紹介していたテクニックの紹介に加え、自分自身で試してみた感想・自分なりの補足説明も踏まえて紹介したいと思います。
1 youtubeで「簡単で美味しいおでん」の作り方を紹介
2 家事えもんのテクニックを紹介
2-1 ダシの作り方
得する人・損する人では、おでんのダシとして「白だし×オイスターソース」を紹介していました。
おでんの具では出ない魚介だしの部分をオイスターソースで補うことによって、美味しい魚介ダシを作ります。
【分量】
☆白だしは表記の裏面どおり
☆オイスターソース 鍋に対して大さじ3杯
2-2 味の染みた大根の作り方
味の染みた大根を作るために、家事えもんは「大根を冷凍」していました。大根を冷凍する事によって、中の細胞が壊れ、その部分にダシが染み込みやすくなるとのことです。
2-3 半熟たまごの作り方
半熟たまごを作るために、家事えもんは「別の鍋」で半熟たまごを作っていました。別の鍋でゆで卵を作り、そのゆで卵を白だしに付けて置くことによって、味の染みたゆで卵を「付け足す」ことが出来ます。
☆卵は沸騰したお湯に6分間
☆白だしは「原液」のまま漬ける
2-4 静岡風おでんの作り方
静岡風では「魚粉」をよく使用しますが、家事えもんでは「魚粉」を「レンジしたカツオ節・青海苔」を混ぜたもので再現していました。
実際、これを一振りするだけで一気に「大人の味」に変わる印象でした。
3 おでんの作り方 補足説明
この部分に関してはテレビでは紹介されていませんでしたが、私個人で知っている美味しいおでんを作るポイントを補足します。
3-1 牛スジの下処理と仕込み
冷凍の牛スジの場合は、独特の冷凍臭を抜くために、茹でる前に「水洗い」を行いましょう。水洗いを行うことで冷凍臭のほかに「牛臭さ」も取り除くことが出来ます。そしておでんの鍋とは別の鍋で5分煮込んだあと、おでんに加えましょう。
生の牛スジを使う場合は、最初にお湯で「余分な脂」を落とした上で、5分茹でておでんに加えましょう。
3-2 こんにゃくの仕込み
こんにゃくは味が染み込みにくいため、切れ込みを入れましょう。
また、こんにゃくは水分が多く、独特の石灰臭があります。そのため、こんにゃくを一度レンジで加熱し、水分と石灰臭を飛ばしたあと、おでんに加えましょう。
☆水洗い
↓
☆包丁で切れ込み
↓
☆レンジ(600wで1分~1分半)
↓
☆石灰臭を取り除くために水洗い
3-3 おでんを煮込んだら、冷ます
おでんも、煮物と同じで「冷める」と味が染みます。そのため、おでんを加熱して柔らかくしたあとは火を消して冷まし、味が染み込むようにしましょう。
【参考】
家事えもんの推奨時間 煮込み45分・置き時間15分
4 「家事えもん」の技を実践した感想
4-1 ダシがとにかく美味しい
おでんのダシは、専門店ほどではないですが、チェーン店以上の「旨み・コク」が出ました。
魚介のコクが増え、「何時間もかけてダシをとった」ような味が簡単に出せました。オイスターソースに白だしを合わせるといった、びっくりするような組み合わせですが、予想以上に美味しい出来でした。
4-2 大根は固いけど染みている
大根は、1時間の煮込みではまだまだ固いことが正直な感想でした。しかし、中まで味が染みているため、「固いけど味が染みている」印象でした。
4-3 さらに長時間煮込むと、かなり美味しい
家事えもんは1時間で行いましたが、さらに時間をかけると「柔らかくて・味が染みてて・旨みがある」本格おでんが出来ました。
テレビの趣旨は「時短」でしたが、この調理法で時間をかけるとかなり美味しいおでんが出来ました。
5 まとめ
★大根→冷凍
★ダシ→白だし+オイスターソース
★たまご→味玉を作って後から入れる
★こんにゃく→切れ込みを入れてレンジ
★牛スジ→冷凍でも一度水洗いして茹でる
★静岡風アレンジ→レンジしたカツオ節+青海苔
今回は、「得する人・損する人」より、簡単におでんを美味しく作る方法を、実践・補足説明を加えながら紹介しました。
短時間で「味が染みている」おでんが出来るため、かなり良い方法であると感じました。また、複雑な調理方法なども使っていないため、「知ってすぐ実践できる」魅力がありますので、ぜひ試してみて下さい。